第二種電気工事士


工事範囲

具体例

試験科目

<筆記試験>

  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令

<技能試験>

取得してみて・・・

 資格としてはかなり有名な物であり、家庭内の電気工事や配線工事が出来るものである。
器具の交換等の軽微な工事であれば無資格で行う事も出来るが、配線等になるとこの資格が
ないと違法工事になってしまう。というわけで、持っていると便利なのでとりあえず取得しておく
ことにした。

 試験としては学科試験の他に、実技試験がある。学科試験は四肢択一のマークシート方式で
60%程度できると合格のようである。試験時間も2時間で50問あり、内容としても計算問題は
もちろん、写真を見て答える問題や配線図を読み取る問題など盛りだくさんである。
 実技試験は学科試験を合格した人(及び学科試験免除者)のみに約1ヵ月半後に行われる。
内容としては簡単な配線図が提示されるので、その配線図を正確に読み取り、指示通りに40分の
持ち時間内で正確に工事を行い完成させるというものである。時間内に正しく結線するのはもちろん
配線器具を正しく使用し、器具や電線等に傷をつけるなど重大な欠陥を一切せずに工事を完成
させなければならない。最近は13問程度の候補問題が事前に公表されるようになったのと、ケーブル
ストリッパー等の使用が許可されたので、幾分楽にはなったが、十分な練習が必要な試験である。

 受験している年齢層は幅広いが、この資格に関して言えば圧倒的に男性が多い。特に印象的
なのは工業高校生だと思われる高校生と、作業服を来た明らかに電気工事会社の人と思われる
人がいっぱいいた事である。筆記試験に関してはいたって普通の資格試験と同じであった。あえて
言うなら試験の問題用紙が大きくて扱いにくいところが特徴だろうか。実技試験に関しては久しぶりに
実技のある試験を受けたが、独特の緊張感があった。机で受ける実技試験は初めてだったが、せまい
場所での作業になり少しやりづらかった。また、時間が意外に短く、隣の人がどんどん出来上がっていくと
さらに一層プレッシャーを感じる。とはいえ、自分の慣れた工具で事前に示された工事を再現するだけ
なので、ちゃんと練習を重ねていれば合格は可能だろう。ただし、与えられる部品(スイッチやケーブル
等)は練習で使っていたものと性質やメーカーが違う場合も多いので、破損などには注意が必要である。

 この試験は年に1回しかないので、内容としてはそれほどハードルは高くないが、本当に必要としている
人にとっては、非常にプレッシャーがかかる試験である。一度不合格になると次は1年後まで試験がない。
しかも、学科合格した人にとっては科目合格になるのは翌年度だけであり、合格した年と次の年の2回
実技試験が不合格だと、再び学科から取り直しになる。仕事や学校の都合で次年度は試験日に休みが
どうしても取れなかったとかになると悔やんでも悔やみきれない感じである。その点、規定の学校卒業や
所定の資格を所持していて学科が免除の人にとっては気楽に実技試験を受けるだけでよく比較的得である。

 筆記試験の勉強にはオーム社の第二種電気工事士テキストと第二種電気工事士筆記試験標準回答集を
使用した。前者を試験の概要と理論の勉強に使用し、後者を反復練習に使用した。もちろん新問も出たが、
この2つを勉強することにより合格点には十分達することは出来た。通常、私の場合一冊しか勉強には使用
しないが、年に1回しかない試験という事で、念には念を入れて2冊購入する決意をした。
 実技試験には電波新聞社(年によって出版社は変わる時がある)の第2種電気工事士技能試験(藤瀧和弘著)
を参考書として使用した。この本は全くの素人でも分かるように順を追って手順が写真付きで書いてあるだけ
でなく、時間短縮の術も書いてあって助かった。実際の練習には工具一式とケーブルや配線器具、DVD等が
セットになったものをインターネットショップで購入し、練習に使用した。筆記試験終了後の1ヶ月程度練習を
重ねたが、最後のほうには綺麗にできるようになってきてうれしかった。生半可な素人工事ではやはり合格
出来ないようなので、それなりに練習をする必要があると思います。

※注意
操作範囲・試験内容は最新の情報をご確認下さい。基本的に
上記情報は、私の受験時もしくはページ作成時の情報です。

統計資料

合格率:筆記58.2% 実技71.89%(平成19年度)


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